2009年01月29日

FRBが国債引受!?、思い切った手段ね。

FRB、長期国債買い入れの用意 FOMC、「ゼロ金利」は維持
2009/01/29, 04:50, 日経速報ニュース

 【ワシントン=米山雄介】米連邦準備理事会(FRB)は28日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場への資金供給量を増やす「信用緩和」の一環として、長期国債の買い入れを前向きに検討する方針を決めた。
声明で条件つきながら「長期国債買い入れの用意がある」と明言。オバマ新政権と足並みをそろえ、金融安定と景気回復に全力を挙げる姿勢を鮮明にした。
 最重要の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は現行の年0.0―0.25%で据え置き。声明は「FF金利はしばらくの間、例外的に低い水準になる可能性がある」との表現を踏襲し、事実上のゼロ金利政策を当面、継続する方針をあらためて示した。
 景気見通しでは「今年の遅い時期に緩やかに回復し始める」としたが、「下振れリスクはかなりある」と警告。物価について「しばらくの間、経済成長と物価安定に最善の水準を下回るリスクがある」と指摘し、デフレ懸念に言及した。
 バーナンキFRB議長は企業や家計の資金繰り支援に向け、債券買い取りなどを通じて市場への資金供給量を増やす新たな金融緩和策を「信用緩和」と命名。
 今回のFOMC声明は具体的な手段として、多額の住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れを継続し、資産担保証券(ABS)を裏づけにした新融資制度を導入することを再度確認した。



FOMC:実質ゼロ金利を継続、長期国債購入も−リスクはデフレへ(3)

  1月28日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)は27、28 の両日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0%−0.25%の範囲に据え置くとともに、声明で「効果的と判断すれば、期間の長い米国債を購入する用意がある」と指摘。景気が予想以上に下振れし、デフレリスクが高まった場合、長期国債の購入に踏み切る姿勢を示唆した。
  声明は「政策における焦点は、公開市場操作やその他FRBのバランスシートを高水準で維持する措置を通じた金融市場の機能支援と景気刺激にある」と指摘。政策金利が事実上ゼロ%に張り付く中で、金融の量的拡大に政策の力点を置く姿勢を示した。
  FOMCの決定は8対1。ラッカー・リッチモンド連銀総裁は「対象を特定した貸出プログラムより米国債の購入によるマネタリーベースの拡大が望ましい」として、バーナンキFRB議長の提案に反対票を投じた。
  さらにFOMC声明は「インフレ率は長期的な経済成長と物価安定にとって最適な水準を一定期間にわたり下回るリスクがある」と指摘。インフレ率が適正水準を下回り、その先にデフレリスクが生じる事態を想定していることを示唆した。
  マクロエコノミック・アドバイザーズはFOMCメンバーが注視する個人消費支出(PCE)コア価格指数が今年0.78%の上昇に鈍化すると予想している。

デフレ防止の「緩衝帯」狭まる
  昨年10月28、29日のFOMC会合でまとめたメンバーのコアPCE価格指数の予測(中央値)は3年後の2011年に前年比で1.3−1.7%の上昇だった。この予測は適切な金融政策を条件にしており、政策目標の意味合いを持つ。
  今回のFOMC会合ではメンバーらが同予測を下方修正したとみられ、適正水準の下限を下回るリスクが複数のメンバーから表明されたもよう。
  バーナンキ議長らは、デフレを阻止するためにはバッファー(緩衝帯)が必要と強調してきた。インフレ率が適正水準を「ある一定の期間」下回るリスクは、このバッファーが狭まることを意味する。そして、インフレ率が適正水準を下回っている間に「景気の著しい下振れリスク」が実現すると、デフレリスクが一気に顕在化することになる。
  ウィリアム・フォード元アトランタ連銀総裁は、FOMC声明について、「FOMCメンバーはインフレ懸念からデフレ懸念へと転換した。メンバーがデフレをめぐり率直に意見交換したのはこれが初めてだ」と述べた。

長期国債購入の狙い
  FRBによる期間の長い国債購入は、バランスシート拡大による各種借り入れコスト低下を目指す戦略をさらに進めることを意味する。米長期国債利回りは住宅ローン金利、社債や地方自治体債の利回りに影響する。
  さらに、金融当局による長期国債の購入は、財政赤字の膨張に直面する連邦政府のファイナンス・コストを低減させる効果も期待できる。メリル・リンチの指数によると、1月の米国債のリターンはマイナス1.6%と、昨年4月以来の最悪となっている。投資家はオバマ政権が推進する大型景気対策をファイナンスするため、国債の供給量が増大することを警戒している。
  ワコビア銀行のチーフエコノミスト、ジョン・シルビア氏は、FRBによる長期国債購入について、「FRBのバランスシートの急拡大は先行きインフレリスクを高めることになる」と警告する。

長期国債購入で「出口戦略」を
  カーネギー・メロン大学テッパー・ビジネススクールのマービン・グッドフレンド教授は金融当局による長期国債購入について、「FRBはある種のアコードを獲得し、政府の要求を押し戻す権限をもつ必要がある」と話す。
  FRBは第2次世界大戦の戦費調達支援のため、市場から国債を買い入れ、長期国債利回りを低水準に維持していた。この政策を戦後も継続していたため、景気拡大とともにインフレが高進、FRBは財務省との間でアコード(金融政策と国債管理政策の分離)を締結する。
  グッドフレンド教授はこの過去の経験に倣って、FRBがその政策の信認を高めるためには、今回もある種のアコードという「出口戦略を打ち立てるべきだ」と述べた。
更新日時 : 2009/01/29 07:54 JST
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