2019年07月14日

甲子園でのオールスター戦、虎戦士が頑張ったようね

(TVをつけると、原口と梅野の連続HRのシーンでした)

阪神・近本、球宴2人目のサイクル安打
2019/07/14 00:00 日経速報ニュース

 一獲千金ならぬ「一発千金」を狙うえりすぐりの打者たちに触発されたのか、「自分も初球からいってやろうと思っていた」と全セの1番近本。一回、そうはさせじと全パ先発の山岡が投じた初球の117キロにタイミングを外され、空振り。
 格の違いが出た、と思わせた直後だった。
「緩」の後の「急」で揺さぶりにきた山岡の147キロを流し打つと、打球は左中間の深部へ。全セでは2001年の高橋由伸(元巨人)以来の先頭打者本塁打になった。
 二回は一塁線を抜く二塁打、三回にも安打を放ち、ともに2番高橋の適時打で生還。球宴初出場で3安打なら上出来だが、勢いは止まらない。
五回に左中間二塁打、そして七回は左越えに適時三塁打。
レギュラーシーズンでも未経験の1試合5安打に、1992年の古田敦也(元ヤクルト)以来2人目の球宴でのサイクル安打。
「(最後の打席は)何としても打球を上げようと思っていた」と、貪欲に狙っての快挙達成だった。
 昨秋のドラフト会議で阪神は藤原(現ロッテ)をくじで外し、辰己も抽選の末、楽天にさらわれた。三度目の正直で縁を結べたのが近本だった。「外れの外れ」のドラフト1位で始まったプロ生活だが、阪神での「1番・中堅」定着に、この日の大活躍。盗塁を決めた第1戦を含め、この2日間を「百点じゃないですか」と振り返った24歳。今やれっきとした「ドラ1」の看板を背に出世レースを快走中だ。
 二回には原口、梅野の連続アーチが飛び出し、先発した阪神3人衆が本塁打でそろい踏み。地元甲子園のファンにとってこの上ない夏の夜の夢となった。(合六謙二)


球宴、全セ3年ぶり白星 サイクル安打の阪神・近本MVP
2019/07/13 21:45 日経速報ニュース

 プロ野球マイナビオールスターゲーム2019は13日、甲子園球場で第2戦が行われ、全セが1試合最多となる5本塁打を放つ猛攻で全パに11―3で大勝した。
3年ぶりの白星で連敗を5で止め、通算成績を79勝85敗11分けとした。
 最優秀選手(MVP)には新人では初となる初回先頭打者本塁打とサイクル安打を達成した近本(阪神)が選ばれた。
 全セは一回に近本のソロなどで2点を先制。二回には原口、梅野の阪神勢による2者連続ソロと筒香(DeNA)の3ランなどで一挙6点を奪った。
 近本は球宴で1試合最多安打記録に並ぶ5安打を放ち、1992年第2戦の古田(ヤクルト)以来2人目のサイクル安打を達成した。
 後半戦はセ、パ両リーグともに15日にスタートする。〔共同〕


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阪神・近本の球宴サイクル達成を巡って賛否。アシストしたかに見えた全パ“忖度”はアリかナシか? 7/14(日) 6:40 THE PAGE

甲子園球宴で阪神・近本が達成したサイクルを巡って賛否が起きている

プロ野球のオールスターゲームの第2戦が13日、雨の甲子園球場で行われ、阪神の近本光司が、古田敦也以来、27年ぶりとなる史上2人目のサイクル安打を達成した。新人によるサイクル安打達成は初だが、ファンの間で賛否を巻き起こしているのが、王手をかけて一番難しい三塁打達成の場面をアシストしたかのように見えた全パの“忖度”の「アリ」「ナシ」についてだ。

 本塁打、二塁打、ヒット、二塁打を打ち、サイクルに王手をかけた近本を7回二死一塁で打席に迎えた全パの外野は、なぜか前進守備を敷いた。センターの日ハム・西川遥輝などは、ファンに「もっと前を守れ」とヤジられたそうだが。ソフトバンクのアンダーハンド、高橋礼のストレートを逆方向に打ち上げた打球は、レフトの西武・秋山翔吾の頭上を越えていった。近本は、二塁を回って、一瞬、躊躇したが、秋山の打球処理がスローモーだったことを認めると三塁を狙った。しかも中継の西武・源田壮亮が一度、送球をためらい、おまけにボールはワンバウンドになった。クロスプレーのタイミングだったが、それを三塁のソフトバンク・松田宣浩が見事にスルー。空タッチで場内を沸かせたが、もちろん、グラブにはボールが入っていなかった。この外野の守備位置、中継プレー、松田のタッチプレーの3つの“忖度”を巡っての賛否である。

 この最後の三塁打に関して近本は、ヒーローインタビューで「(前進守備だったので)いやあ、何としても打球を上げようと思っていたので、いいとこに飛んでくれて、いい形で、ええ…三塁打なったのでよかったです」と語ったが、「いいとこに飛んで」「いい形で、ええ…」というフレーズに“忖度サイクル”を理解していた場内は温かい笑いに包まれた。

 ネット上では、早速、この三塁打を“アシスト”したかのように見えたプレーの「アリ」「ナシ」を巡って議論が起きた。
 大半は賛成派で「お祭りなんだからOK」「目くじらを立て物議を醸すような問題じゃない」「ファンが喜んでいた」「アウトの打球をわざと落としたわけじゃない」「レフトオーバーになった打球も、そもそも5打数5安打を打ったことが素晴らしい」というような意見。
 原口文仁、梅野隆太郎の阪神コンビに、筒香嘉智、鈴木誠也の全セを代表するスラッガーの本塁打攻勢で全セの10−3のワンサイドゲームとなっており、しかも、雨が降り止まない中でファンはレインコートを着て応援を続けていた。さらに近本は、甲子園を本拠地とする阪神の期待のルーキー。1試合5安打が2001年のペタジーニ以来、史上2人目となる快挙で、さまざまな“忖度”をする条件が揃っていたことを賛成の理由に挙げる声も少なくなかった。またこういう論争自体を「野暮」「無粋」という意見もあった。

 一方、「スポーツのウソは嫌い。何にも感動できない」「八百長みたいなサイクル達成で嬉しいの?」という反対派の声もあった。“アシスト”の当事者の一人となった松田が、球宴前に「ガチンコ勝負の雰囲気」を欲する発言をしていたこととの矛盾を突く指摘も目立った。

 中には、近本が一塁線を破った第2打席の二塁打を「あれを三塁打にできたのでは?」という指摘もあった。確かに近本の走塁は最初からスピードにのっておらず、はなから三塁は狙っていなかった。ここで勝負をかけておけば賛否は起きていなかったのかもしれない。

 この日の球宴をラジオ解説した阪神の掛布雅之SEAは、「ファンの方々に喜んでもらう、楽しんでもらうというのが球宴。その趣旨からすれば、ああいう一連のプレーは許される範疇のものではないでしょうか」という「アリ」側の意見だった。

 掛布SEAも現役時代に三塁手として広島・山本浩二氏のサイクル安打をアシストしたと言われるプレーをした経験がある。この試合は公式戦だったため、掛布SEAは多くを語らないが、プロとして許される範疇のリスペクトを込めた配慮だったのだろう。日本人らしい“優しさ”“美徳”と言ってもいいのかもしれない。
 そう考えると、今回の近本のサイクル安打をアシストした全パのプレーもファンファーストの精神を忘れない“美徳”だったと思う。

 ただ、球宴は記録への挑戦が焦点になっていたという歴史を傷つけてはならない。江夏豊氏の9連続三振。江川卓氏が、その記録更新に挑んだ8連続三振。また掛布SEAの3打席連続本塁打という記録もある。これらの記録は正真正銘の真剣勝負だった。“忖度”で生まれた記録を史上何人目とカウントしていいのか、という議論もある。それは過去の偉大なる記録に対するリスペクトに欠けた行為であったという一面も否定できない。

 掛布SEAは、こんな問題提起をした。
「投手がストライクゾーンで自分のベストのボールで勝負して、打者がフルスイングで真っ向勝負する野球は見ごたえがあって非常に楽しかったですね。ピッチャーの手元からボールが離れるときに始まる野球とボールとバットがぶつかるところから始まる野球の差とでも申しましょうか。私は、4番のバントを決して否定するわけではありませんが、小細工のない、こういう力と力、技術と技術の戦いという野球の本質を忘れないでいただきたいし、ファンも望んでいるのでしょう」
 今回の球宴には日本のプロ野球が見失いつつある原点が見えたというのだ。ペナントレースの野球の形が変化している時代だからこそ球宴の存在意義も変わってくる。
 1996年の球宴では、全パの仰木彬監督が、打席に松井秀喜氏を迎えた場面で「ピッチャー・イチロー」を演出したが、全セの野村克也監督は、球宴と松井氏を冒涜する行為であると、これを松井氏と相談の上で拒否。代打に投手の高津臣吾氏を送った。まだ交流戦も行われておらず「人気のセ」に「実力のパ」が対抗、球宴に真剣勝負の香が残っている時代だった。近本のサイクル安打達成を助けたかに見えた全パの“忖度”は、その時代ではありえなかっただろう。
 今回の“忖度”の「アリ」「ナシ」議論で、大半の人が「アリ」を支持しているのは、今の時代とファンが求めている球宴の方向性を示しているのかもしれない。
posted by 原始人 at 06:50| Comment(0) | タイガース日記 2019 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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